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まりもちゃんの ために
せかいで たった いっさつの えほん
まりもちゃん、うまれてきてくれてありがとう
ママのようなやさしいしい女の子にそだってね
2005年7月19日
パパとママより |
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ようこそ! まりもちゃん
ようこそ! あかちゃん
なかえよしを・作 上野紀子・絵
クリエイト・ア・ブック
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こうのとりが
まりもちゃんを
おとうさんの おかむら ゆうきさん
おかあさんの まゆみさんに
とどけるために
おおいたしに むかって
とんでいました。
「まりもちゃんが うまれる
2005ねん5がつ25にち
10じ11ふんまでには
まだ だいぶ じかんも あるなぁ。
ちょっと ひとやすみして いくかな。」
こうのとりは ずっと とびつづけて いたので
つかれて いたのです。 |
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こうのとりは きれいな おはなばたけに
まいおりました。
「きもちのいい おはなばたけだ。」
こうのとりが そういって やすんでいる あいだに
まりもちゃんは はいはいして
おはなばたけの さんぽに でかけました。 |
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まりもちゃんが おはなばたけに
はいって いくと そこに きれいな
ようせいの おうじょさまが あらわれました。
「ここからは ようせいの くにですよ。
ようせいで ないと はいれませんよ。」
まりもちゃんは
なんの ことだか わかりません。
すると ようせいの おうじょさまは
「まりもちゃんを
ようせいに して あげましょう。」
と いって つえを ふりました。
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すると まりもちゃんの せなかに
かわいらしい はねが はえました。
はねが はえると
そこに ちいさな はなの ようせいが あらわれました。
「わたしが ようせいの くにを あんないします。」
まりもちゃんは
はなの ようせいの あとに ついて
おはなばたけの うえを とんで いきました。
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「ようせいの くにの おともだちに
しょうかいして あげましょう。」
はなの ようせいは まりもちゃんを
みんなの ところに つれて いきました。
「みなさーん あたらしい ようせいの
まりもちゃんですよー。」
おはなに たくさん ちいさな ようせいたちが
あつまって きました。
あたらしい おともだちが できて
みんな うれしそうです。
「まりもちゃんの
かんげいかいを しましょう」
みんなが いいました。
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ちいさな ようせいたちは
まりもちゃんの ために
ジュースを つくろうと
たくさん くだものを もって やって きました。
まりもちゃんの ための ごちそうです。
「どうして みんな はじめて あったのに
こんなに しんせつに して くれるの?
「だって まりもちゃんの
よろこぶ かおが みたいんだもの。」
ちいさな ようせいたちが こたえました。
まりもちゃんは うれしくて
ジュースを いっぱい のんで しまいました。
「それでは こんどは みんなで
かくれんぼを しましょう。
わたしが おにに なるから
みんな かくれて いいですよ。」
と はなの ようせいが いいました。
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それを きくと みんなは あっと いうまに
おはなの かげに かくれました。
まりもちゃんも いそいで
おはなの かげに かくれました。
でも みんな すぐに
はなの ようせいに みつかってしまいました。
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「こんどは おにごっこを しましょう。」
はなの ようせいが いうと
「こんどは まりもちゃんが
おにに なる。」
と まりもちゃんが いいました。
「えっ まりもちゃんが?」
みんなは おどろきました。
「どうして おになんかに なるの?」
と みんなは まりもちゃんに
たずねました。
「だって みんなの よろこぶ かおが みたいんだもの。」
と まりもちゃんは こたえました。
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みんなは まりもちゃんが
こころの やさしい こだと おもいました。
それで ようせいの おうじょさまが
まりもちゃんを ようせいに
したんだと おもいました。
ちいさな ようせいたち みんなは
そら たかく のぼりました。
とりさんが やって きて
びっくりぎょうてんしていました。
まりもちゃんは たのしくて たのしくて
いつまでも とびまわって いました。
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あまり とびまわって いたので
みんな つかれて しまいました。
ちいさな ようせいたちは
おはなの うえに まいおりて
おはなの つぼみの なかで おひるねを しました。
まりもちゃんの まわりに みんな よりそって
しあわせそうに ねて しまいました。
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しばらく ねて いると
どこからか かすかな こえが きこえて きました。
「まりもちゃん。」
「あっ こうのとりの こえだ。」
みんなも
「きこえる きこえる。」
と いいました。
まりもちゃんが みあたらないので
こうのとりが しんぱいして さがして いるのです。
「もう いかなくては。」
まりもちゃんは いいました。 |
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「また あそびに きても いい?」
まりもちゃんが たずねました。
「でも にんげんに なったら
ようせいで なくなっちゃうから
わたしたちの ことなんて きっと わすれちゃうよ。」
ちいさな ようせいたちが いいました。
「ぜったいに わすれない!」
まりもちゃんは おおきな こえで いいました。
「さようなら また くるね。」 |
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まりもちゃんは
こうのとりの こえの する ほうへ
ようせいの くにの おはなばたけから
でて いきました。
すると まりもちゃんの
せなかの はねが きえました。
「さようなら また あそびに きてね。」
ちいさな ようせいたちは
まりもちゃんに てを ふりました。
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まりもちゃんが いって しまうと
ちいさな ようせいたちは
「まりもちゃんは
わたしたちの ことなんか
すぐに わすれちゃうよ。
もう ようせいじゃあ ないんだから。」
「そうだよね。はねが ないんだものね。」
と かなしそうに いいました。
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すると そこに また
ようせいの おうじょさまが あらわれました。
そして いいました。
「だいじょうぶ。まりもちゃんは
こころが ようせいに なりましたからね。
はねなんか なくても いつまでも
みんなの ことを わすれませんよ。」
ちいさな ようせいたちは あんしんしました。
「そうだよ。まりもちゃんは
ようせいの こころを もった
ステキな にんげんに なるよ。」
「そうすれば きっと また あそびに きて くれるよ。」
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まりもちゃん
ようせいの こころ わすれないでね!
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まりもちゃんは
うえむらレディースクリニックの
さとうせんせいの おかげで
しんちょう 49.2せんち たいじゅう 2860グラム
で
たんじょうしたのでした。
おとうさんと おかあさんは
まりもちゃんが うまれて だいかんげきでした。
おじいちゃん おばあちゃんは
まりもちゃんの たんじょうを
おいわいして くれました。
それを みとどけると こうのとりは
まんぞくそうな かおを して かえって いきました。
ようこそ!あかちゃん
なかえよしを・作 上野紀子・絵 |